椎間板ヘルニアにかかった患者さんのうち約9割は、手術しなくても保存療法で腰の痛みを改善出来ると言われています。
また残りの1割の手術をしなければならない患者さんについては、椎間板ヘルニアの手術をしたからといって、必ず成功するわけではなく、合併症や腰への後遺症が残ることをよく理解して準備をすることが必要です。
現在、椎間板ヘルニアの手術は、患者の腰部への負担が少なく、また入院期間も短い、最小侵襲術が主流です。
主なものは内視鏡下術や顕微鏡下術などです。
このため、最小侵襲術が可能な患者さんは出来るだけそのまま適用することが望ましいでしょう。
しかしながら、日本ではこのタイプの手術を出来るような技術の高い医師はそれほど多くないとも言われています。
世界的にみれば、椎間板ヘルニアなどの脊椎医療の技術が高い国として、アメリカや韓国が上げられますが、医療ツーリズムなどを利用できるような方はそれほど多くは無いでしょう。
このように、腰に対する知識が乏しいままで黙って現状の病院で手術を受けてしまう、ということにはかなりリスクがあると思って間違いないのかもしれません。
椎間板ヘルニアのレーザー治療(PLDD)を是非受けたい、という忙しい方は多いようです。
PLDD法は、従来の腰への切開に比べ、侵襲度がとても低く、局所麻酔をしてから2~3mmの小さな穴を開けるだけで済みます。
また、当日退院が可能で、日帰りが可能なこととしても知られています。
このような方法の利点として、本格的なものではないため、腰への負担と精神的なダメージが少ないことも挙げられます。
ただし、レーザーでは適用出来る範囲が限定されます。
髄核が外側を破ってしまったような場合はレーザー照射で椎間板ヘルニアを蒸発させてしまう方法は適用できませんし、腰部の椎間板ヘルニアが大きい場合や、高齢者の方にもそぐわないと言われています。
手術方法を選ぶ際にはこのように運が見方するかどうか、というレベルの状況になることも多くあります。

