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レーザー治療とは


椎間板ヘルニアの療法としては比較的新しく、また即効性のとても高いのがレーザーを使った方法です。正確には高出力レーザー 経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)と呼ばれ、注射や理学療法などの保存療法と切開手術との間に位置する、中間的な新しい方法であるとも言われています。

この方法は、日本で90年代から徐々に広まり、現在では、椎間板ヘルニアの手術方法の一つとして代表的なものとなりつつあります。

椎間板ヘルニアでは表面から露出したり、内部から膨らませたりして椎間板の内圧が上がり、ヘルニアが神経を圧迫することで痛みが発生しますが、この方法では、従来は切開をして切り出すなどしていた椎間板ヘルニアを、針を挿入してヘルニアの中心にレーザーを照射し、その中心を蒸散させてしまいます。

つまり、椎間板ヘルニア自体が一瞬で小さくなりますので、内圧は下がり、神経の圧迫は減少します。注意すべきポイントは、高い技術を必要とするため、どのようなクリニックや病院でも同じ結果になるわけではないということです。

病院を決める場合には、よくチェックして選択することが大切です。また、椎間板ヘルニアであればすべての症状に有効ではなく、椎間板ヘルニアが大きすぎるため、適用できないという場合もあります。

そして費用については、保険の適用ができませんので、コストを予めチェックすべきでしょう。しかしながら、民間の保険の中には支払い対象になる場合もあるようです。また、リボや分割等のクレジットカードも適用可能でしょう。確定申告では医療費控除に利用できます。領収書は大切に保管すべきでしょう。

そして最も好まれるポイントは、その即効性です。処置にかかる時間は10分程度ですが、その後、短ければ1時間程度安静にしていることで帰宅することが出来ます。

日帰り手術とも呼ばれていますので、どこで処置をしてもほぼ同様の速さです。特に忙しいサラリーマンの患者さんには人気があるようです。

ですが、再発のリスクがあることも頭に入れておかなくてはなりません。レーザーは椎間板の内圧を下げ、ヘルニアが神経を圧迫している部分を切除して痛みを取り除きますが、切除した椎間板が元の弾力性を取り戻すことはありません。

一度、弾力性を失ったものは、椎間板の機能を果たせなくなります。椎間板の主な役目は腰椎と腰椎の関節を正しい位置に保つことです。弾力性を失ってしまうと、この腰椎と腰椎の間で保たれている、関節裂隙を保てなくなります。

関節裂隙を保てなくなるということは、腰椎の後ろから出ている坐骨神経を圧迫してしまうことになり、結局は手術をする以前と何の変りもないということになりかねませんので注意が必要です。

中川式腰痛治療法