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神経ブロック注射について


椎間板ヘルニアは激痛を伴います。この痛みは椎間板ヘルニアになった人にしか分からないことでしょう。どの程度の痛みかと言いますと、まず、30分以上椅子に座っていることが出来なくなります。

また、腰の痛みと同時に足のしびれが出ます。足のしびれは腰椎のどの部分が圧迫されているかによって、左足に出る人も入れば、右足に出る人もいます。両方の足にしびれが出ている人は重症と判断されます。

椎間板ヘルニアには主に、腰椎の第4番と第5番の神経根の圧迫を受けている人が非常に多いです。左足のしびれが出ている人は、腰椎の第4番と第5番の間の神経を椎間板が圧迫しているものと思います。

この激痛は何としても、鎮めたいと誰もが思うようなものですが、椎間板ヘルニアで神経ブロック注射をすれば本当に痛みは消えるのか、と疑問に思われる方は多いようです。

実際に色々な意見や情報をチェックしてみても、その結果は様々です。一部の方は椎間板ヘルニアでの痛みがある場合には必ず効くと言われますが、他方では効き目がなかった、一時しのぎのための試行策でしかない、ということも言われるようです。

椎間板ヘルニアの場合は、特に痛みのひどい場合のみ効果が現れるという方も多いようです。また、症状の原因である椎間板ヘルニア自体はもちろん残っていますので、少しでも腰に負担のかかるようなことをすればすぐにでも痛みが再発するとも言われます。

このような例から、神経ブロック注射自体はその処置した時の状態によって様々であるということも出来るかもしれません。

もちろん、医師が分からないような患部の状態というのもあるでしょう。レントゲンを撮影して症状を見極めても、実際に治療をする段階になると、効き目が無いような状態になっているかもしれません。

この方法は、正しく処置しさえすれば、副作用の可能性はきわめて少ない方法です。このことから、初めての方であれば幾分進んで受けてみるという方も多いでしょう。

また少しでも効果があった、他の保存療法ではほぼ効き目がないということになり、だましだましの方法で椎間板ヘルニアと付き合っている、という方も中には結構いらっしゃるようです。

このように、効き目が無いかどうかは、今のところ患者さんそれぞれで体験してみるしかない、ということも可能でしょう。この手法はペインクリニックでも頻繁に用いられます。また保険も有効です。

急性期には激痛を伴いますし、慢性期に入ってからじっくりと理学療法や運動療法をするために、今は痛みを鎮めることだけを期待するという場合にも、神経ブロック注射は役に立つ方法です。

中川式腰痛治療法