長時間のデスクワークで椎間板ヘルニアを発症してしまうケースが増えています。例えば1日に10時間以上椅子の上でパソコンを叩いている、画面を凝視している、という方が急な神経症状を起こすことも多くあります。パソコンでの作業中はどうしても頭が前に出すぎたり、猫背にもなりがちです。猫背になればどうしても頭の重さを首だけで支えるようになり、首には大きな負担となります。
また多くの方ができるだけ背筋を伸ばして、顎を引いて、というように気をつけながら背骨全体でしっかりと頭を支えるように努力されていますが、例えば午前中は実行できていても、午後になると仕事の内容ばかり気になってしまい、姿勢の悪化には無頓着になりがち、と言います。
また、椎間板ヘルニアは環境にも注意が必要です。この場合の環境とは、パソコン自体の構成や配置などが主ですが、例えばノートパソコンを常にメインで使用しているのであれば、外付けのキーボードを装着したり、外付けのディスプレイを使う、という方法も有効です。ノートパソコンの場合はディスプレイが下に着ますので、どうしてもうつむき加減になりがちです。
またこのことで頚椎に負担がかかり、腰よりも
頚椎ヘルニアの発症の可能性が高まります。またキーボードにも高級なもの、より健康によいようなものもあります。小さいものよりはキーピッチも大きく、ダイナミックに打鍵できるようなもののほうがお勧めです。
またオフィスなどの周囲の環境にも気をつけるべきです。エアコンが直接あたる場所にデスクがある、などという場合もあるようです。特に夏場に冷しすぎは厳禁です。筋肉がそれだけ凝り固まってしまい、椎間板にも徐々に負担が増えてきてしまいます。
自宅でパソコンを長時間使用するのであれば、寝ながら使用できるようなツールもあります。上半身をうつ伏せの状態でうまく支え、全く疲れがなく長時間打鍵できたり、仰向け用にも角度を付けたノートパソコン用のテーブルなどもあります。