ストレッチの効果について

椎間板ヘルニアには結局は手術が必要なのではないか?と思われる方は多いようですが、激痛が起こったり、日常生活もままならないようになってしまった場合、手術は必要ないとはっきりと言える方は少ないことでしょう。しかし実際は手術が必要になるケースは全体の5%程度という見方もあります。
結局、椎間板ヘルニアをどう扱うかに関係し、悪化させるようなことをしていればそのまま手術をしなければならなくなる、つまり5%のタイプではないにも関わらず同じように扱われてしまう、ということも言えます。
椎間板ヘルニアには急性期の場合、安静が大事です。また痛みが無い時にはストレッチや筋力トレーニング、生活改善などを行えば症状を和らげることができるだけでなく、椎間板ヘルニアの再発防止にも効果があります。
椎間板ヘルニアのストレッチの例としては、腰痛体操がありますが、内股を伸ばすことで、椎間板ヘルニアにはかなり効果があるようです。
また、太ももの後ろ側のハムストリングも、硬くなることで椎間板ヘルニアが肥大する可能性が強くなることからストレッチすべき重要なポイントと言えます。ハムストリングや股関節をストレッチすることは術後でも効果があります。
ハムストリングのストレッチは、仰向けに寝た状態で片方づつ股関節を曲げ、ひざの裏を両手で支え、そのまま膝を天井へ向かって伸ばし、10秒程度静止させます。
また、この動作を両足で行います。筋肉が伸びているのを実感しながらゆっくりと、適度な回数を行うのが目安です。ですが、ハムストリングのストレッチに一番効果的に働くのは前屈です。
また、少し傾斜を付けて前屈を行うと更に効果的に働きます。傾斜をつけるポイントとしては、少し厚めの本を用意し、そこにつま先を乗せて踵を地面につけます。
そうすると、少し地面に対して傾斜がつきますので、平坦な状態よりも更にハムストリングがストレッチされ効果的に働きます。この前屈を一日30回、3セット位を目安に実践すると椎間板ヘルニアの痛みを軽減するだけでなく、椎間板ヘルニアの再発にも繋がっていきますので大変お薦めの方法です。
また股関節のストレッチは、仰向けに寝て方膝づつを両手で押さえ、胸まで引き寄せます。そしてこの状態を10秒間静止します。
このような動作を両足のセットで行う、というような簡単なタイプの体操が多いので、慣れてくれば自然に身につくというほどのものでもありません。
また簡単なものだからこそ継続させるような根気が必要であるということが言えます。しかし実際に三ヶ月程度継続したケースとしないケースでは、格段の差がありますので、やはり誰もが実践していくことが必要ではないかと思います。
