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ウォーキングの効果について


椎間板ヘルニアの急性期では、安静をとって休養することが大切です。痛みを取るためにはコルセットやブロック注射などをして、出来るだけ動かないようにすることが必要になります。

そして患部が椎間板ヘルニアの刺激に幾分対応するようになってきた慢性期では、リハビリを取り入れて急性期に動かさずに衰えた筋肉を活性化させることが大切になってきます。

ウォーキングは、決して激しい運動ではなく、また腰への負担も少なく、意識せずに腹筋や背筋の強化、足腰の筋肉を鍛えるのにふさわしい運動療法です。

時間があれば公園を歩いたりすることでリフレッシュできますが、そうでない場合は電車に乗るのを控えたりして、効果的にリハビリとして取り入れることが出来るでしょう。

椎間板ヘルニアでは毎日30分程度歩くことがベストと言われますが、せっかくそのために時間をとっても、間違えた歩き方をしていれば逆に悪化させてしまう場合もあります。歩き方については医師に確認することも出来るでしょうし、またはリハビリ担当医がよくアドバイスをされているかもしれません。

一般に、背筋を伸ばして胸を幾分張る、あごを引く、腕をよく振る、お腹を引っ込めるなどが効果的な方法のようですが、椎間板ヘルニア自体が痛む場合には他の方法を検討するようにしましょう。

このウォーキングをすることに似ていて効果のある方法としては、水泳や水中でのウォーキングがあります。水の中を泳ぐということは陸上では歩くことに等しいため、ゆっくりと泳ぐことで腰への負担を軽減しながら全身を鍛えることができます。

ただ、水中のウォーキングには一つ問題があります。それは、浮力のせいで体に重力がかからないということです。重力がかからないということは、椎間板ヘルニアを改善するために必要な筋力がつきません。

椎間板ヘルニアを改善するには腰部周りの筋力強化はかかせません。ですので、リハビリの一環として、最初は水中ウォーキングを取り入れることはいいですが、痛みが引いてきているのであれば、出来るだけ地上でのウォーキングに変えていく必要があります。

また、デスクワークの仕事をしている人は、仕事中に歩くことは難しかとは思いますが、休憩の合間などにストレッチをすることで筋肉をリラックスさせることが大切です。

また、毎日歩いているつもりでも、実は15分程度しか歩いていなかったですとか、半分は急ぎ足で腰や脚に負担をかけすぎていた、というケースは多いようです。

特に忙しい毎日を送っている方は歩くための時間、というものを追加するべきでしょう。食生活の偏りを改善し、姿勢を正し、毎日歩くことでかなり椎間板ヘルニアは改善されていくことでしょう。

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