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後遺症について


椎間板ヘルニアの手術を受けた後、しばらくは順調に回復していたのに、突然痛みが出たりする場合、後遺症が残ってしまったのではないか、という疑いを持つ方は多いと思います。

手足が動かなくなったり、あるいは車椅子の生活を余儀なくされるというケースも稀にあるようです。何故、椎間板ヘルニアの手術をしたのにも関わらず、このような後遺症が出てしまう方がいるのでしょうか。

それは、潰れてしまった椎間板は元に戻ることがないからです。手術によって神経圧迫の原因となっていた、潰れた椎間板から飛び出した髄核を切除することにより、しびれや痛みを一時的に取ることは出来ます。

しかし、潰れた椎間板はそのままですから、いずれは痛みが再発してしまうという簡単な原理です。通常、術前には手術についての危険性、そして、手技の方法などの説明をされます。

もしこの時点で危険性がかなり高いというような場合であれば、患者さんとしては迷ってしまうことでしょう。また結果として、より大きな病院で検討するという方は多くいらっしゃいます。

しかし通常はそれほどの危険が指摘されるということは稀で、また熟練の技術を持つ医師が執刀すれば、神経障害が起こる可能性はほとんど無いと言えます。

また、手術をしたために治療も不可能な後遺症が残ってしまう、というケースはほとんど無いようです。

椎間板ヘルニアの手術で神経が傷つき、足裏などにしびれが出たという方で、病院側が過失を認め、およそ300万円の和解金を支払ったという例では、病院での約半年間のリハビリによって後遺症が無くなったそうですが、その半年の間、仕事を休まなければならなかったとして、300万円で示談がされたとのことです。

明らかに、後遺症が残ったというのであれば、すぐにでも病院を訴えることができますが、その他のケースではその原因を明らかにすることもなかなか難しくなります。

しかし病院で手術をする前になんらかの危険性を示唆することもなく、突然日常生活が出来なくなってしまえば、明らかに病院の過失と言えるでしょう。

椎間板ヘルニアの手術はレーザーなどの施術を除いては軽度の椎間板ヘルニアに対しての例はあまりなく、ほとんどが重度の障害に進んだ結果となることが多いですが、出来れば名医を探して予約を取ってみたり、信頼出来る病院や、医師を頼ろうとすることが大切と思います。

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