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予防について


予防対策としてまず実践しなければならないことは、仕事や生活をする上で、出来るだけ姿勢を正し、また腰への負担を軽減していくことです。

椎間板ヘルニアばかりではなく、腰痛すべての予防対策として言えるのが、正しい姿勢を守ることです。どのような素晴らしい治療を受けたとしても、姿勢を悪くすれば、すぐにでも腰の痛みが出てきてしまうことでしょう。

正しい姿勢を維持していると、背骨はきれいにS字状にカーブを描いています。また、腰にほぼ負担をかけていないという場合でも、このS字カーブを保つためには後背筋や腹筋力が必要となります。

つまりこの部分の筋肉を正常に保つために鍛えるということは、椎間板ヘルニアを予防するためには不可欠と言えます。S字カーブを保つことが出来なくなると、体のバランスが崩れて、腰痛や椎間板ヘルニアの危険性はかなり高くなります。


筋力をつけることは体のS字カーブを保ち、椎間板ヘルニアの予防に必要不可欠ですが、その他の副産物も多く得られます。例えば、筋力をつけると基礎代謝が上がります。基礎代謝が上がると自然と脂肪が燃えやすい体になりますので、ダイエットに繋がっていきます。

それだけでなく、基礎代謝が上るということは体の免疫力が上がっている証拠ですので、風邪を引きにくい体にも変わっていきます。

このような副産物を得られることから、積極的に筋力トレーニングされることをお薦めしたいと思います。少しお話がずれましたが、椎間板ヘルニアの予防のお話に戻っていきたいと思います。

猫背や反り返りなどの姿勢の悪さを保つことで、どうしても腰への負荷は大きくなり、バランスも悪くなります。女性であればハイヒールや底の厚い靴、サンダル履きなどの変化をつけることも腰への負担が大きくなります。

生活をする上で単なる姿勢ばかりではなく、特に履物などには注意を払うべきです。これは周知のことかもしれませんが、重いものを持つ仕事をされていたり、習慣を持っている方も椎間板ヘルニアになりやすいタイプです。

特に中腰の状態から重いものを持ち上げると、瞬間的にかなり大きな力が腰へかかってしまいます。特に時間がかからないからといって、腰を曲げた状態ですぐに持ち上げることを繰り返したりする作業には注意をすべきです。

どうしてもしなければならないという場合には、このような作業専用のコルセットやベルトなどを装着するというのもアイデイアです。

また肥満ぎみの方は特に腰への負担が大きいことは言うまでもありません。肥満体質で腰の痛みがあるという場合には、すぐにでも食生活改善等の痩身にとりかかることをお勧め致します。

中川式腰痛治療法