症状について
椎間板ヘルニアとは、主に16歳から50歳くらいの方が腰の痛みや下肢痛を起こす病気です。また、急性期ではぎっくり腰のような状態になります。
腰の痛みである場合もありますが、激痛は起こりやすく、また一時的に緩和されても、負荷をかけてしまうことで再発しやすくなります。
椎間板ヘルニアを再発させないために一番大事なのは、やはり腰回りと脚周りの筋肉と腱の強化です。
これを怠ると何度も再発してしまう恐れがあります。また、慢性になりますと、下半身に痺れなどが出ます。
腰椎の間にある、はみ出している椎間板が神経を圧迫することにより、下半身に痺れが起こるのですが、症状の度合いによって、軽い痺れから重度の痺れまで可能性があります。
また多くの患者さんが悩む症状が、坐骨神経痛の痛みです。しばらく安静にしていても痛みは緩和されずに、堰やくしゃみなどをしただけでも激痛が走ります。
坐骨神経痛とは文字通り坐骨神経が圧迫されてしまうことで起こる神経痛ですが、椎間板ヘルニアでは特に代表的なものと言われています。
坐骨の周囲、つまり臀部から太股の裏の方へかけて、鋭い痛みが走ったり、足のつま先に痺れが出ることもあるのが特徴です。このように生活をする上でも支障をきたしてしまう痛みがほとんどです。
その他の症状として、履いているスリッパが脱げてしまったり、親指にも力が入らなかったり、つま先で短い間でも立つことが出来ないというような、下肢部の全体的な筋力の低下が起きる可能性があります。
また、膝を伸ばした状態で下肢を挙げた場合に腰や足の痛みが走るというSLRテスト陽性も起こります。
また男性の場合、インポテンツになってしまう恐れもあり、尿意を感じる事がなくなって排尿障害が現れたり、肛門の周辺筋肉が弱くなって締りがなくなってきます。
このように椎間板ヘルニアでは痛みばかりではないような深刻な事態にもなり得ます。
症状の変化としてはまず腰の痛みに始まって、その次には下肢のしびれ、痛みが起き、下肢の筋力の低下、という流れになることが多くなります。
このような酷い状態にならないためにも、少しでも腰に違和感を感じたら、医師の診断を受け1日も早い適切な治療を受けるようにしてください。