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コルセットについて


椎間板ヘルニアの治療では、保存療法、手術後を問わず、コルセットを装着することが多くなります。コルセットを装着すれば、腰の部分がしっかりと固定され、立ったり歩いたりすることが簡単に感じられることもしばしばですが、長く装着していると、そのうちに筋肉は衰えてきます。

このことを理由になるべくつけないようにする方もいらっしゃいます。しかし全くつけないと、注射や薬物に頼る回数が増え、その分、椎間板ヘルニアには良くないと言われています。

すぐに装着したり外したり出来るものですので、筋肉が衰えないようにぎりぎりで使用するなどの工夫すると良いでしょう。それでは具体的に、効果的な使い方とはどのようなものでしょうか。

まずは、椎間板ヘルニアの痛みが出るような動作をしそうなケースの場合装着が望ましいでしょう。例えば、荷物などを仕事で多く運ぶケース、また、長時間同じような姿勢でデスクワークなどを行うケース、逆に、長時間立ちっぱなしなどで腰に負荷をかけ続けるようなケースの場合では、出来るだけコルセットをつけておいた方がいいでしょう。

また、安静にしている時には外して、痛みがなければ弱った筋肉を鍛えるようにします。椎間板ヘルニアを根本から改善するには腰椎周りの筋力強化は欠かせません。

腰椎周りの筋力が衰えてしまうと、体のバランスが徐々に崩れていってしまい、椎間板ヘルニアの再発を招くことになりかねません。ですので、ある程度痛みが引いているのであれば、出来るだけ外して、筋力強化をすることが大事になってくるのです。

また、痛みが酷いという場合は安静にしていることが多いですが、トイレに行く時にだけ装着すれば、一人でも行くことが出来るというケースも多いにあり、このような場面では大変役に立ちます。

コルセットは特に、椎間板ヘルニアの手術後にはほとんどの方がつけるように指示されます。その着用期間は手術方法によっても違いますが、もっとも長いケースでは固定術をして骨が固まるまでの半年から1年が目安と言われています。

また、高齢者の方では一生装着するという場合もあるようです。そして、社会復帰した後でも、働いている方は場面に応じて使い続けるという場合も多いようです。特に重いものを持って仕事をするなどの場合では、必要になってくるでしょう。

コルセットの種類もだんだんと軽いものにしていったり、重いものを持つ場合には固めのものを選ぶなどして工夫することが、椎間板ヘルニアの痛みを軽減することに繋がっていきます。

中川式腰痛治療法