ここ最近、椎間板ヘルニアの治療方法として、日帰りが可能なレーザー療法が注目されています。この療法のポイントとして、入院の必要がなく日帰りで帰れる点、そして、後遺症が少ない点、筋肉を傷つける可能性が少ない点などが上げられます。
簡単に言ってしまえば、レーザーで椎間板内の圧力を軽減して椎間板ヘルニアを治す方法です。椎間板のほぼ中央のはみ出していない、ヘルニア内にある髄核の中心をレーザー照射によって、蒸発させる事により、椎間板ヘルニア内に空洞を作って、そのスペースに他の髄核を戻してしまうことを試行します。
特に初期の椎間板ヘルニアには効果が期待できますが、大きな椎間板ヘルニアになりますと、処置が出来ないこともあります。また、大きな椎間板ヘルニアは、大きくはみ出すことにより、椎間板内を減圧したとしても、椎間板ヘルニアの状態を戻すことが難しいということになります。
現在、日本にこの方法が導入されてから、およそ10年になりますが、未だに保険適用が認められていないのがデメリットです。また、一部の
高度先進医療を申請している大学病院などを除いては、全て民間病院、外科のクリニック等で使用されています。
また、充分な適応が検討されずに。医療費ばかりが高いということがマスコミなどでも取り上げられているようです。椎間板ヘルニアの治療をする際には、経験を積んだ医師を選択し、その設備についても出来るだけ最新のところを選ぶように心掛けてください。
このレーザー療法は経験が全てだと言います。経験の浅い医師が執刀をしてしまうと、上手く減圧されず失敗してしまうこともあるようです。また、失敗するだけならまだしも、椎間板ヘルニアの症状が悪化してしまったり、何らかの後遺症が残ってしまう人もいるようです。
このようなことから、椎間板ヘルニアでレーザー療法を行う場合は、慎重に病院やクリニックを検討する必要があります。ただ、日帰りで終えることが出来るからなどという、安易な理由で治療されない方がいいと思います。
また、病院やクリニックを選ぶ際は、実績などは病院側で公表されていますので、よく確認することが大切です。そのような情報は各病院などのサイトをインターネット等で、確認することが出来ると思います。
もし、ホームページ等に詳しい実績などが記載されていないようでしたら、直接電話などで問い合わせることが良いでしょう。椎間板ヘルニアのレーザー療法は、オーストラリアのグラーツという大学で試験されたことがきっかけとなったようです。
そして、ヨーロッパやアメリカなどへ広がり、その効果が実証され、全世界で評価されています。日本では民間の治療方法として取り上げられ、最近になって、大学病院などでも取り入られるようになりました。
日帰りで終わるということもあり、忙しいサラリーマンの方などにとっては、この方法はとてもチョイスされているようです。やはり、入院をしなくても、日帰りで終わるというところは、忙しいサラリーマンにとってはとても魅了的な方法ではないかと思います。