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出産について


椎間板ヘルニアは、椎間板が壊れ、その中にある髄核という物質が飛び出し、下肢へ続いている神経を圧迫して、腰の痛みや下肢の痛み、しびれなどが起こりますが、椎間板ヘルニアにかかっている女性が妊娠をすると、そのほとんどの方はだんだん腰の痛みが大きくなってきます。

これはお腹が大きくなることで、重心が前に移動しはじめ、腰を反らせるようにすることになり、そのことで一層背骨のバランスを崩してしまうからです。

妊娠以前から椎間板ヘルニアにかかっている場合、出産が終るまでは、治療方法も制限されますので、家事などもうまくいかなくなることが多いでしょう。

この場合、仕方がないことですので、長時間の立ち仕事はせずに、膝を立てて横になったり、布団を敷いてしばらく横になることも必要です。

出産方法については、自然分娩も可能であるとよく言われますが、病院によっては初めから帝王切開を勧められる場合もあります。

おそらく設備などの問題もあるでしょうから、出来れば大きな総合病院などで相談することをお勧めします。

また、自然分娩をするのでも普通の方よりは大変でしょうから、無理をしてその後動けなくなるなどのことが起きないように、帝王切開を選択する方法もあると思われます。また妊娠中は特に重度の症状が出ないようにすることも大切です。

慢性期で幾分保存療法が進んだ状態であれば、安静にしたりすることにも慣れてくると思いますが、妊娠後に発症したなどのケースでは痛みも初めは大きいため、なにかと不便が重なってきます。

また治療も制限され、家事にも追われる、などのことがないように充分に注意すべきでしょう。出産後のことも心配しなければなりません。子供を抱っこしたり、色々な世話が大変です。

椎間板ヘルニアで動けずに、一人しか面倒を見ることができる人がいないという場合になってしまわないように、ある程度成長するまでを視野に入れるべきでしょう。妊娠予定がある場合は、出来るだけ病気との折り合いをつけておくことが大切です。

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