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子供の椎間板ヘルニア


椎間板ヘルニアは、20代から40代の方に最も多く見られる疾患です。また、椎間板自体は20代から老化が始まると言われますが、それよりも若い世代で、発症する例は少なくありません。

10代の前半にも椎間板ヘルニアは多く見られます。小学生や中学生などの子供の場合、椎間板に形態的な異常は見られないのに、何故起こるのでしょうか。

成人に見られるものには、腰痛が原因となっているケースがほとんどですが、子供でも腰痛を起こします。またスポーツに熱中しているという場合も同様ですが、この場合はまず、腰椎の分離症を起こしている可能性が高いと言えます。

また、腰椎分離症では腰を反らすことで痛みが強くなりますが、椎間板ヘルニアの場合は、前かがみになると痛みが増強します。

子供の椎間板ヘルニアでは、坐骨神経痛や神経圧迫によるしびれなどはほとんど出ません。ただ身体が極度に硬い、ということで判明することが多くあります。

また、治療方法は成人での治療に準じます。腰の痛みが強くて我慢できない、勉強にも身が入らないという場合は、手術を適用することもあります。

椎間板ヘルニアはやはり、親にとっては深刻な問題です。自分の息子や娘が椎間板ヘルニアにならないようにするためには、まず、体のケアや姿勢の悪化を正すことが肝心です。

体のケアとは、運動前後に準備体操をしっかりと行ったり、ストレッチなどをして、自分で体のコンディションをしていくということです。

また、もう一つの要因として、スポーツを指導する側の知識不足などもあります。正しい知識を持っていないトレーナーなどのもとで指導を受けると、体のケアをできずに、体のコンディションも崩れがちになります。

このことも、多くの子供が椎間板ヘルニアを発症してしまう、大きな要因の一つとして挙げられます。

また、姿勢に関しては、勉強をする場合、勉強があまり楽しそうでない、というケースでは特に姿勢が悪化しがちです。初めは、予防するためにも勉強時間を短くするようにしてもいいと思います。

姿勢の悪化は、成人以降も悪化が長く続いてしまう大きな要因です。1度習慣化するとなかなか治すことができません。

また姿勢についてあれこれと説明しても、子供にとってはなかなか理解しがたいものがあります。特にしかりつけるように姿勢について文句を言っても仕方がありません。

このような場合、親がしっかりと子供の体を診てあげるようにして、何か異常を感じたらすぐに医師の診断を仰いだり、適切な治療を受けさせることが必要になってくるかと思います。

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