家事をするときの注意点
椎間板ヘルニアの予防、そして改善のためには、日常生活を正すことが不可欠です。多くの方がその発症理由の第一のものとして考えなければならないのが、日常生活で身に付けてしまった姿勢です。
座り方や歩き方、そして寝方など、生活の中でも基本と言える部分については特に要注意です。パソコンワークや営業まわりでの歩行、疲れた身体を休めるために寝る、これらの姿勢は極端に影響します。
またそれぞれに具体的な習慣があり、またそれぞれに特徴がありますので、その都度においてしっかりとした姿勢を身に付けることも大切です。
まずは料理や洗い物、つまりキッチンなどで家事を行う際の姿勢があります。よく中腰はよくないと言いますが、もちろんこのことはキッチンでの水仕事にも言えることです。
まず調理台にきちんと近づくことが大切ですが、近づきすぎるとどうしても中腰になる、またならないと怪我をしてしまいそう、というケースがありますが、古い家屋では昔の人が使うために、身長に併せて作られたものがほとんどです。
このためリフォームをして改善する方も多いですが、シンクをもっと浅めにするなど、よく工夫されている方もいます。
また掃除をする際に使う掃除機ですが、掃除機の柄を長く伸ばすと度を越して前かがみになることがありません。
柄が長いとコントロールしずらくなり、周囲のモノにぶつけてしまいそうな場合もありますが、はじめはゆっくりと使用し、徐々に慣れていくことも可能です。前後にだけ動かし、移動をする際はついでに吸い込むようなことを意識しないようにするのも大切です。
その他トイレについては、よく言われるように和式のものはよくありません。長い間入っていると腰にも影響しますので、椎間板ヘルニアの方は洋式に変えることがお薦めです。
その他によく使うものとして自転車などがありますが、前傾姿勢が強度になるものはお勧めできません。やはり普通のサイクリング車がベストです。
今お伝えしてきたことは、日常生活のごく一部の動作についでですが、ほんの少しの気遣いで椎間板ヘルニアの痛みを軽減するだけでなく、椎間板ヘルニアにならないための予防にもなります。
もし、椎間板ヘルニアで悩んでいるのであれば、日常生活を少し工夫するだけも症状の改善に繋がっていきますので、少しずつ腰に負担のかからない生活を送る努力をしてみてください。